ナレーターズルームおきなわ
『この人』第1回 あったゆういち
ナレーターの素顔に迫るシリーズ「この人」。
1回目は、あったゆういちさんです。
(聞き手:中村一枝)
(中)まず、話す仕事に興味を持ち始めたのはいつ頃?
(あ)ボクがお芝居をし始めたころ・・・25歳から劇団に入って、26歳の時にテレビ番組の中のナレーションをやらせてもらったのが初めて。お芝居も面白いけど、ナレーションも面白いなと。
(中)じゃあ役者になろうと思ったきっかけは?
(あ)20代の頃は何か捜していたんです。自分だからこそできるものを。そんな時、ボクが尊敬する人が劇団を立ち上げるということになったので、その人の元で、お芝居を始めたんです。
(中)あったさんのナレーションを聞いていると、あ、役者さんだなと感じることがあるんですけど、表現力とかね・・・
(あ)お芝居をやってるときもそうだったんですが、そこにある台詞をボクの体を通して人に伝えていくわけじゃないですか・・その時に、足りない、どう表現していけばいいのかわからない・・・。だから上手く表現したいと常に感じていたんです。今のナレーションでも常にその言葉の意味を的確に聞いている人に伝わるように、表現できる力が欲しいと思いながら読んでいます。常に求めていますその言葉の意味ってのを・・・まだまだ足りないんですけどね(笑)
(中)ノートを普段から持ち歩いていて、結構色んなことを書いてるそうですが、このノートはあったさんにとって、どんな存在なんですか?
(あ)ボクが通ってきた足跡を忘れないようにするために、いつも持って、何か気づいた時には言葉を書き留めておいたりしてます。
(中)例えばどんなことを書いてるんですか?
(あ)え〜っと、わかりやすいのは、失敗してしまった時に、落ち込むじゃないですか、で、どんな失敗をしたのか、なぜそういう失敗をしてしまったのか、じゃあどうしたらいいのかっていうのを、その時の状況を言葉に残しておいたりしてるわけです。
(中)結構考えるタイプですね。
(あ)ん〜、考えるようになったのは、29歳くらいからです。
(中)きっかけは?
(あ)ナレーションなどの仕事をするようになって、劇団をやめて一人でやっていかないと行けないということになって、やっぱり始めは上手く行かないわけですよ、どうしたら自分がやりだいことができるんだろうかとか、今の自分に足りないものは何だろうかということを、その時やっと真剣に考えるようになって。で、初めて気づいたのが、「ボクはダメ人間だな〜」と。これまでの自分を遡って考えてみると、人には言えないくらいの駄目っぷり(笑)これまで周りが支えてきてくれたんだな〜と思って、今はその人たちに感謝の気持ちがあるんです。20代のときのマイナスの経験(人にいろんな迷惑をかけてきた)それをこれからいい方向へ変えていこうと・・・
(中)とは言いますが、色々なジャンルで活躍しているあったさんです。たとえば、みなさんおなじみのあの役、「くら」のCM。実年齢よりもかなり年上に見える役ですね、いつ頃決まった役なんですか?
(あ)あれが、ちょうど29歳。代表作って言えると思うんですが・・・。
(中)あの役での思い出は?
(あ)ビジュアル的に、設定の35歳にするために、スタイリストさんやメイクさんや撮影のカメラマンや照明さんや監督さんも、みんなでボクを設定の35歳、仕事ばりばりにやっているお父さんに変身させてくれたので、あ〜、この人たちの仕事はプロの仕事だ。格好いい仕事ってこういうことなんだな〜と思いましたね。だからボクも周りの人たちから、まさにプロの仕事だねって言われるような仕事ができるように、なりたいなって...あこがれですね。
(中)その他、協和ガスでもお父さん役をしてますね。
(あ)お父さん役ばっかりなんですけどね・・・。ちょうど、若いお父さんたちと同じ年代ですからね・・・。「くら」と比べるとあれはボクそのままですね。周りからもすぐわかったと言われます。
(中)演じることと、ナレーションも両方いい感じで仕事してますよね、
(あ)いや〜周りに助けられてばっかりで、まだまだ勉強不足です。
(中)歌もうたってるじゃないですか・・・
(あ)いや〜歌はね、昔から好きだったんですよ(笑)嘘です。
(中)そろそろCDデビュー?
(あ)それはないです(笑)
(中)那覇市のゴミの出し方が変わるっていうCMソング!あれもあったさんが歌ってるって知らなかったんですよ。ちょっと一節歌ってくれませんか?
(あ)え〜!!ホントに?じゃあ・・・最初だけ♪12月から変わるゾ〜!♪
(中)わ〜!!いいですね〜。みんな口ずさんでましたもんね!
(あ)ぼくが買い物に行った時に、たまたま目の前で、5歳と4歳くらいの兄弟がこの歌を歌ってたんです。弟が間の手を打ちながら...。目の前で歌っているのを聞いた時は嬉しかったですね。
(中)今後は?
(あ)今やっていることの延長線上が結構具体的な夢だったりしますね。今担当している映画の番組、『チネマパラディーゾ』では、映画の予告の映像に合わせてストーリを紹介していくってことをやっているんですが、いつ、配給会社が出している映画の予告を読めるようになりたいな〜とか、ドキュメンタリー番組のナレーションをやっていきたいとか・・。そんなナレーションを支える活動として、普段から朗読の勉強会をやっているんですが、ボクの表現力を磨くためにすごく必要な部分だな〜と思っています。
(中)最後にみなさんへひとこと
(あ)一般のみなさんの目に触れたり耳に触れたりってとことは今のところ少ないですが、これからナレーションなどで少しずつみなさんの耳に触れるようになってくると思いますので、その時に、もう一度、このホームページで、「あったゆういち」がどんな人なのか、見てもらえればきっと身近に感じてもらえると思います。みなさんに近づけていけたらいいなと思っています。

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